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栄華 映画 の部屋  2002





2002.12.09 愛知中小企業センター
「ボーン・アイデンティティ」
監督:ダグ・リーマン
役者:マット・デーモン、ジェイソン・ボーン
 記憶喪失の特殊工作員の話。設定そのものは「主人公のわからない こと=観客のわからないこと」という作り手に便利でありふれた設定で あるが、そのわからなさのバランスがよく、夢中にさせてくれる。カー アクションも無闇に炎上しない。
 渋めではあるが、いい出来である。試写会も、観客がかなり少なかっ たが、とてももったいないことだと思った。


2002.12.01 名古屋市公会堂
「仔犬ダンの物語
/ミニモニ。じゃムービーお菓子な大冒険!」

監督:澤井信一郎/ヒグチしんいち
主演:モーニング娘。/ミニモニ。
「仔犬ダンの物語」
 「モーニング娘。−ミニモニ。」の映画なのだが、主演ではない。その 辺は感心するが、子役が台本通りよく喋っているという感じは仕方がない のかなあ。子供向けな映画だし。しかし意外な発見がひとつあった。あの 保田圭が存在感がある。使い方さえ合っていれば、結構役者としてやって いけるのかもという可能性を感じた。
「ミニモニ。じゃムービーお菓子な大冒険」  ポンキッキ?いやプロモーションビデオみたいな感じ。でも、敵お姫様 が出てきてからは結構面白味が出てきた。「ナカジェリーヌ」なんて微妙な 香りの漂う妙な名もナイス(声は元リーダーのあの人らしい)。モー娘の +4の高橋もこちらに出ていて、なかなかいい感じである。
 30分位したら、「続きは映画で」ということになった。試写会では 全部見せる気はないらしい。残念。


2002.11.24 
「ピーターパン2 ネバーランドの秘密」
監督:
声優:
 よくできている。さすがディズニーと思うのだが、なぜか面白く感じ なかった。年を取ったせいか、作り物の物語という感じも否めない。 あと、マンネリズムであろうか?


2002.11.18 ユナイテッド・シネマ稲沢
「タイム・イン」
監督:ジョナサン・ブレイクス
主演:ジェシー・ブラッドフォード、ポーラ・ガーセス
 応募したときは、ガイ・ピアーズ主演の「タイムマシン」だと思って いました。
 例によってハリウッド的なご都合主義的な設定もありますが、まあ目を つぶります。ちょっと寝てしまったので詳しいことは言えませんが、B級 映画としては楽しませてくれます。知っている役者がいなかったけれど、 CGの使い方を悪くはないし、予算も掛けてます。でも、どこか良いB級 映画みたいなイメージがあります。


2002.11.06 
「ショウ・タイム」
監督:トム・デイ
主演:エディー・マーフィー、ロバート・デニーロ
 堅物の刑事とお調子者がコンビを組むというキャスティングで既に分かる 設定、その様子をワイドショーとして放送していく設定は、今までの映画 にあったようなものである。そこそこの期待はしていたのだが、…面白く ない。全くだめという訳ではないけれど、それぞれの設定が活かされて いない。


2002.10.28 
「サイン」
監督:M・ナイト・シャマラン
主演:メル・ギブソン
 あああ、焦らされた。
 ホラーにするなら徹底してほしい。それと、リアルじゃないのが色々気に なる。ま、言いたいことは色々あるけれど、ビラの作り方について一言。 作った人らは映画を見ていないのか、それとも確信犯としてミスリードを 誘っているのか?
 この映画の難点は、宇宙人にあらゆることが嘘臭いことである。 いっそのこと、そのニュース映像の嘘臭さを利用して、宇宙人の来襲 なぞなかったということにした方がよかったのではないか?
 架空の出来事でのパニック映画ということにすれば、「幸運をただの 幸運と見るかだ。」の台詞や「サイン」というタイトルも、よりテーマ 性を帯びてくると思う。



2002.10.05 
「ジョンQ」
監督:ニック・カサヴェテス
主演:デンゼル・ワシントン
 出だしはありふれた感じで退屈気味で、寝てしまいました。 交通事故が起こったあたりから話が進み、息子の心臓移植のために、無謀な 病院占拠を行います。それは無茶だろうという感じが否めないと思っていま したが、だんだん引き込まれていきました。クライマックスからが、特に 終わり方が、なかなかいいです。


2002.10.04 
「OUT」
監督:
主演:原田、倍賞美津子、室井滋
 訴求力がある。どの場面でも退屈を感じることはない。でも、最初の 殺人のシーンで、あれでは人は死なないのではと感じた。他にも何か ちぐはぐな部分が感じられる。退屈はさせないし、おそらくTVドラマ を作らせてもうまく作ってみせると思われるが、どこか褒めきれない ような違和感がある。



2002.09.12 
「阿弥陀堂だより」
監督:小泉
主演:寺尾聡、樋口可南子
 最初、都会から離れた暮らしの環境ビデオかと思いました。美しい日本の 風景をうまく映しているが、こんな退屈な映像が延々と続くのでは、眠らず にはいられない。と思っていたのだが物語は動きました。でも、微妙な進展 があるのみで、手術は一応成功したという感じで終わり、何か物足りない なあという感じが否めません。ちょっと自分に合わない映画だと思いました。


2002.07.12 愛知勤労会館
「猫の恩返し」
監督:森田宏幸
声優:池脇千鶴、袴田吉彦
 SFというか童話的ファンタジーです。でも、空想の部分が描くことが できるからこそ、アニメならではの魅力があるということでいい感じです。 全体的に予想通りではありますが、結構、王道を貫いた感じで安心して 観ていられます。


2002.07.03 東別院NBNホール
「ピンポン」
監督:曽利文彦
主演:窪塚洋介、竹中直人
 松本大洋原作の漫画の映画化。卓球のスポ根的映画。
 窪塚もこの映画のために練習したらしく、卓球のシーンは結構できている。 脇を固める役者陣もいい。でも微妙な感じ。意外にいいとは言えても、素晴 らしいとは言えない。ちょっと一癖ある感じも、結局はありふれた邦画の ように思える。


2002.05.16 名古屋芸術創造センター
「ALI」
監督:マイケル・マン
主演:ウィル・スミス
 モハメッド・アリのドキュメンタリー映画として作っています。ボクシング 場面がなかなか見ごたえがあり、素晴らしいです。ウィルも役作りのために 鍛え、ボクシングのトレーニングをしたであろうことが伺えます。ただ、 セリフのないシーンも多く、映画として地味な感じが否めません。それで 2時間37分では、冗長な感じがします。
 アリを伝説たらしめた、ジョージ・フォアマンとの試合に勝つところで映画 は終わります。でも、一番見たかったものは、アリ側の視点でのアントニオ 猪木との異種格闘技戦だったんですけど…。


2002.05.07 愛知勤労会館
「アトランティスのこころ」
監督:スコット・ヒックス
主演:アンソニー・ホプキンス
 うーん、なんか地味。回想録なんだが、地味な部分が妙にリアルなわりに、 あのおじさんの謎の部分は謎のままです。そして少女が狙われた理由が納得し にくいです。少年の視点で見えた世界とするには、あの地味さが気になります。 ラストも偶然の一致にしては変ですし。じっくり味わえば別のものが見えた かも知れませんが、久しぶりに眠くなった映画です。


2002.04.25 名古屋市公会堂
「スパイダーマン」
監督:サム・ライミ
主演:トビー・マグワイア、ウィレム・デフォー
 ハリウッド史上最大の制作費を投じられて作った人気コミックの映画化。
特殊映像はさすがで、ビルを振り子で運動で移動するあたりはどうやって 撮っているのだろうと思わせてくれます。ですが少林サッカーを観た後で は、ややインパクトは弱く感じます。加えて、人間ドラマの部分が弱いです。 そこが残念でなりません。
 少林寺サッカーと比べてどこが悪かったのだろうと考えてみますと、特殊 映像のアナログ感にあるのではないでしょうか? 「少林サッカー」は映像 編集ソフトのプラグインで加工したような特殊映像でしたが、デジタルな 感じはなかったです。「スパイダーマン」は動きが数式で表されてしまい そうなデジタルさを感じます。そこが大きな差になったように思います。


2002.04.22 愛知中小企業センター
「少林サッカー」
監督:チャウ・シンチー
主演:チャウ・シンチー
 タイトルで想像できる内容を、遥かに上回る徹底した作り込みで楽しませて くれる映画。CGをふんだんに使い、これでもか言わんばかりにコミカル に過剰に演出して、まるでギャグ漫画を実写にしたような凄さです。  観終わって、胸がいっぱいになって会場を出るという懐かしい感覚を味わう ことができました。私的本年度ナンバー1映画になりそうです。


2002.04.22 愛知中小企業センター
「サウンド・オブ・サイレンス」
監督:ゲイリー・フレダー
主演:マイケル・ダグラス
 タイトルから、どうしても「卒業」のあのテーマを連想してしまいます が、その曲とは関係ありません。結構、良質のサスペンスで最後まで見せて くれます。しかし女刑事のストーリーの絡み方がちょっと物足りなく、ご 都合的なイメージが残ることが残念です。


2002.03.07 名古屋芸術創造センター
「マルホランド・ドライブ」
監督:デヴィット・リンチ
主演:ジャスティン・セロウ、ナオミ・ワッツ
 デヴィット・リンチというと、「ツイン・ピークス」観賞挫折を思い出し、 なんかひっかかります。実際見てみると、案の定、展開が緩やかです。 眠くなります。
 でも、話が盛り上がってくると違ってきます。青い箱を開けると、ドラマ が始まります。そして意外な状態で話が進んでいきます。ラストは、舞台の 終わりになる…。推理することが好きな人にお勧めです。
ネタバレ↓
ラストは、誰もいない終了した劇場の場面で終わる…。
なるほどと思いました。録音されたもの→この映画自体が記録を表すもの と思えば、ベティとダイアンが同一人物と考える必要がなくなると。 箱を開けてから、物語が始まりようです。女優の嫉妬劇から殺人依頼になり、 映画の冒頭へとつながる。
カミーラという名前も気になったのですが、こちらはさほど関係ないようです。



2002.03.06 愛知勤労会館
「ビューティフル・マインド」
監督:ロン・ハワード
主演:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー
 とある数学者ジョン・ナッシュの伝記的映画。思ったよりも楽しませて くれる映画になっている。ただ、その面白さが、幻覚の部分にあることが ちょっと反則に思えてしまう。アカデミー賞最有力候補とのふれ込みだが、 なんか納得しにくいなあ。


2002.01.31 愛知中小企業センター
「化粧師」
監督:田中光敏
主演:椎名桔平、菅野美穂
 椎名桔平の服装が若干、時代とのずれを感じるがあとは特に問題もなく 渋い良さのある映画。とりわけて売りも感じられないが。主人公があまり 喋らないことが、この映画の良さを引き出している。


2002.01.30 愛知中小企業センター
「ジェヴォーダンの獣」
監督:クリストフ・ガンズ
主演:ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ
 フランスにある逸話の映画化。世界観がよく、渋いながらもいい映画 である。けれど内容が渋すぎて上映時間も長過ぎように感じるが、ラストの 展開でテンポを盛り返しいい感じで終了する。この映画を観るときには、 日常から隔離された空間で見るべきだろう。ハリウッドならこんな冗長な 感じにはしないだろうな、きっと。
 獣の正体を推理する映画と思うとかなり疑問が残る。冒頭の大胆な惨殺 シーンや途中の展開から匂うものから推測されるものと、その正体を 比べるとちょっとガッカリした。


2002.01.24 ヴァージンシネマズ名古屋ベイシティ
「キリング・ミー・ソフトリー」
監督:陳凱歌(チェン・カイコー)
主演:ヘザー・グラハム、ジョセフ・ファインズ
 大胆なラブシーンつきな映画。恋愛だけに留まらずサスペンスも入って ラストまでの展開が中々である。でも身近にいたらとっても嫌なカップル だ。警察がきたときくらいはキスとかせずにちゃんと応対しろよ。思った よりは良かったけれど、基本的に好みではない映画です。


2002.01.17 愛知厚生年金会館
「仄暗い水の底から」
監督:中田秀夫
主演:黒木瞳、菅野莉央
 黒木瞳がいい。原作は読んでいません。
 途中までは順調にサイコホラーであったのだが、どうも実体を出されて しまうと興ざめする。なんでも具現化すればよい訳ではあるまいに。 まあ、母親の幻影であったという解釈も可能であるものの、もっと 人の想像力を信じて映画を作ってほしい。


2002.01.16 名古屋芸術想像センター
「プリティプリンセス」
監督:ゲーリー・マーシャル
主演:ジュリー・アンドリュース、アン・ハサウェイ
 映画ならではありきたりのifもの。全体的な場面は退屈気味で、慣れない 王女を演ずべき振る舞いで主人公が失敗するシーンも狙いすぎなオーバー なもの。冷めた目で見てしまえばそうなのだが、意外に惹き込まれた。 その失敗シーンとかの間がいいのだろうか。具体的にそのよさがどこにある のかは、振り返って考えてみてもよく説明できないけれど、終わってみて結構 いい映画だなという感じを受けた。


2002.01.15 TELEPIAホール
「ドリヴン」
監督:レニー・ハーリン
主演:シルベスター・スタローン、キップ・バルデュー
 フォーミュラー・レースの入門プロモーションビデオ。映像は美しく、 映画ならでは派手なクラッシュ、そしてさらりと挿入される人間ドラマ。 速度が上がるほど視野が狭くなるという感覚を、CGを使って見事に 表現しているようだ。
 ただ、そのさらりとした軽さが微妙なところ。うまくまとめてあると言えば そうなのだけど、ちょっと物足りない感じがした。そしてCG部分、特に 後輪でコインを拾う(タイヤに貼り付ける)シーンが作り物っぽく気になる。 加えて、レースシーン。抜きどころがいかにも映画用のコマ割り重視で、 ちょっと現実ではないであろうことが気になり、レースファンにお勧めでき ない。スタローン役の元妻役ジーナ・ガーションがとてもいい味を出して いるのだが、後半ではその魅力を発揮することもなくなり、ちょっと残念。


おまけ 有償観賞 「アメリ」
2002.04.13 PARCO劇場
監督:ジャンピエール・ジュネ
主演:オドレイ・トトゥ
 不思議な感じのラブ・コメディ。なかなか良い。淡々とした始まり方は 長めで、これが延々と続いてしまうかと心配になりました。が、本編は違って いてよかったです。ちょっと物事の捕らえ方を変えれば、日常が変わることを 教えてくれるような映画です。ちょっとやり過ぎな感じのある主人公ですが、 これが旨味なんでしょう。
 余談ですが、パルコのアストロドームが普通の映画館になってしまったの は残念でなりません。あのプラネタリウム投影機で、映画をそのまま天球に 映せばいいのに、と。そしてそれを観に行きたいのに。



おまけ 有償観賞 「メメント」
2002.03.02 名古屋ゴールド劇場
監督:クリストファー・ノーラン
主演:ガイ・ピアース
 「瞬きをするな。さもなくばメメントの世界を体験する…。」
素晴らしい。常に集中して観ることを要求され、内容がそれに答えてくれる。 事件により10分しか記憶できなくなった男がその事件の復讐に挑む映画。  ある男を撃ち殺し「た」シーンから始まる。フィルムが逆回しされている ことがこの映画の特性を暗示している。場面が順行するものと時間を遡るよう に逆行するパートに分けられて進んでいく。そしてそれが1つに交わるときに 真相が見えてくる。言葉で語ってしまうと、設定からそういう内容になって いるんだなで終わってしまいそうだが、映画を観て確かめて欲しい。
 「パルプ・フィクション」を観たとき、時間軸をいじった演劇的な映画と 思ったのだが、この「メメント」は紛れもなく映画である。観て欲しい。








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