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総合格闘技



 グレイシー一族の砦もヒクソンのみと言ってもいい状態になりました。 ヒクソンに対抗できる人材は、実績や流れを含めて、桜庭和志、小川直也、 近藤有己くらいでしょうか。次点して田村潔も挙げておきましょう。 桜庭はヒクソンが避けており、小川は試合量が少なく、近藤や田村には 実績が弱いです。放っておくとヒクソン戦は幻のカードとなりかねない ことが心配です。
 PRIDEやバーリトゥードの試合から「これは!」と思ったのをピック アップし記事にしていきます。




2002.?.?  PRIDE20
○ボブ・サップvs山本×
 正面から打ち合って負ける山本。寝技に持ち込めば、もっといい試合に なるであろうに。PRIDEでは持ち味を発揮してしていないように思える。 もっと勝ちに拘って欲しい。でないと出番そのものがなくなってしまい そう。
○菊田早苗vsアレクサンダー大塚×
 アブダビ・コンバット寝技世界一を取った菊田とアレクとの試合。 アレクに分が悪いと思われたが、以外に対抗する。
△ヴァンダレイ・シウバvsミルコ・クロコップ△
2002.02.24  PRIDE19
○ヴァンダレイ・シウバvs田村潔×
 桜庭が敗北し、日本人エースが不在になり白羽の矢が立ったのが田村。 しかし今ひとつ完全勝利の少ない田村がどこまでやれるだろうと思っていた。 やらせてみれば結構やる。最後こそパンチ1発であったものの、トレーニング の方針と、慣れで今後に期待が持てる。そう感じた試合であった。
○ドン・フライvsケン・ウェイン・シャムロック×
 フォームの綺麗なパンチを放つケンと重みのあるパンチを当てに行くフライ。 フライが押しているが、寝技になるとケンはUWFよろしく足を取り、ヒール ホールドを決めに行く。決まっているように見えるがフライにはさほど苦しむ 姿は見られない。そんな感じで判定になり2−1でフライの勝利。

2002.?.?  PRIDE18
○ヴァンダレイ・シウバvsアレクサンダー大塚×
 マルコ・ファスに勝ったこと以外は勝利のない大塚。シウバは荷が重すぎる と思っていたのだが、十分に練った密着戦でかなり善戦した。特にマウント をとられた状態から、相手が殴ってくることに合わせて、するりと抜ける 様子は特筆ものである。
○セーム・シュルトvs高山善弘×
 打撃にタックルにと果敢に戦う高山であるが、打撃のガードに不安がある。 特に顔面が危ない。それでも善戦するが、顔面に1発もらってしまいKO。

2001.11.03  PRIDE17
久し振りに生観戦しました。でも東京遠征は財布に穴が空く思いです。 座席が入り口通路の近くなので、通行観客ブラインドに苦しみました。

1.△小原vsヘンゾ・グレイシー△
 プロレスでは鳴かず飛ばずであった小原が、おそらく最後の転身を計る 試合。体格はあるものの、前座が染み着いた心身にどれだけのポテンシャル が眠っているかは疑問である。
 試合がはじまる。体格の違いは瞭然で、ヘンゾも警戒している。ヘンゾの 打撃に対しガ−ドしきれない。しかしクリンチというか4つ組の状態にもって いく小原。そこから何もしない、で時間だけが流れる。だんだん不満が高まり ブーイングに包まれる会場。
最後の30秒くらい仕掛けて欲しかった。4つ組の状態から倒すだけなら 小原でも簡単にできるはずである。上に乗られても30秒なら逃げ切れない ことはないのでは。最もそれなりの対策ができていればの話だが。
 結局、そのまま試合が終わった。ヘンゾも攻めきれない辺りがグレイシー の限界かなとも思ってしまった。

2.×石川vs"ランページ"・ジャクソン○
 アレクが勝てないのにバトラーツ社長石川が勝てる理由がない。それでも 石川は健闘し、一度はいい所を見せた。第一試合と違い、できるところまで はやったという感じなので、株を落すことはないだろう。

3.×ボブチャンチンVSマリオ・スペイシー○
 マリオは強い。アラブの王子様のお気に入りだけはある。突進力でタックル が潰されかけた状態でも一気に押し切って倒すことができる。楽しみな選手 だ。
:インターバル1
 清原がスクリ−ンに映し出される。猪木が清原に張って、猪木軍団入りと いうシナリオはないものかと友人たちと話す。ホイスがリングに上がり、 挨拶をする。歳明けから参戦する旨を表明。ただし具体日程は一切なし。

4.×佐竹vsセームシュルト○
 でかい。リーチが長い。一発もらってしまい佐竹敗北。

5.×ダン・ヘンダーソンvsムリーロ・ニンジャ○
 上になるニンジャに下のダン。下で苦戦が続くものの、最後の方で上を 取れるようになり、判定勝ち。

:インターバル2
 プロデユーサー登場。元気とポエムを発表。人生楽しそうな猪木。普段、 人生のホームレスなどと言っているが、夜遊びが楽しくて仕方がない女子 校生の「人生のプチ家出」と言う方が正確であろう。
 そして何故かパラオの大統領を連れてきた。「元気ですかー。」そして 何やら言ったが、どうやら日本語を仕込むのに失敗したらしい。猪木が 「パラオに来てください」とフォロー。そして「これだけでは終わらない。 今日は大馬鹿を連れてきた。清原ー。」
戸惑いつつもリングに上がる清原。そしてお約束。
「めっちゃいてえ」と清原は控え気味のコメント。芸がないのか、それとも 主役が誰かをわきまえたのか。これで(少なくとも猪木の頭の中では)猪木軍 団入りが決定された。あとは巨人からの戦力外通知を待つのみである。
「これだけでは終わらない。来たる…(以下略)。K−1よ。恐れないなら 出てこい。」
 石井館長と、あれは…サムグレコ。2名の登場である。そして館長からの 挨拶。グレコがK−1VS猪木軍に出場し、その後PRIDEに転向する旨 を表明。そして猪木と館長が方を抱き合って、VSを成功させようという 結束をみせた。個人的には、猪木が館長を張って館長が張り返すというのを 見たかったのだが。浮かれている猪木にしたたかな館長。気をつけないと VSの試合はうまいようにルールを組まれてしまうぞ。

6.○トムエリクソンvsマッドスケルトン×
 K1VSの試合。アマレス仕込みのエリだけに、順当にいけば倒してその まま勝ちだろう。1発と膠着がなければ。
 かくしてきれいに予想通りの展開になった。開始早々に仕掛けてテイク ダウン。そして勝利。見事に期待に答えてくれ、次の試合の期待へとつな がる。いや、むしろ高田にとってはやりにくいかもしれない。ボーダーライン がこの試合では。

7.×高田vsミルコ・"クロコップ"○
 高田の入場。その声援の多さに驚かされる。ここの所、数多く観客の期待 を裏切ってきた高田に、これほどのエールが送られるとは思わなかった。 猪木のときよりも多いくらいだ。
 試合が開始された。
 緊張感が伝わってくる。ミルコってこんなに大きかったっけ。大きく見え る。そして隙がない。高田もミルコの回りを回るだけで中々仕掛けられない。 パンチで上体を崩してという方法も考えられるが、そこは相手の専門領域。 真似事すらもカウンターで致命傷になりかねない雰囲気が伝わってくる。
 タックルを仕掛ける高田。ミルコはがぶり潰すようにそれを切る。相当の 練習を積んできたことが伺える。軍隊にいるだけに、組技系の下地も出来て いたのかもしれない。そして縺れつつも、猪木アリ状態に持っていく高田。 するとミルコは太股に蹴りを入れるも、ほとんど何もできなくなる。ただ、 高田のこの甘い汁の発見がこの試合に大きく影響することになる。
 2度3度仕掛けても切られるタックル、失敗したら猪木アリ状態へ。それ が繰り返され、いつしかフェイントが失敗するだけで、ごろ寝を始めるよう になった。いらだつミルコ。ごろ寝には背中まで見せる始末。この辺にミルコ に隙ができるチャンスもあったが、高田の気力の方が先に尽きていた。安全 地帯を発見した高田からは、緊張感が感じられない。正に「プライドでごろ ごろしている」人であった。
 いくら足を負傷したと言ってもねえ。

8.○A・ホドリコ・ノゲイラvsVSヒース・ヒーリング×
 上になるノゲイラに、下で防ぐヒーリング。ヒーリングは体を回転させたり、 身体のばねの強さで、がぶられた状態から立ち上がったりして、決まるかと 思っても逃げていく。アグレッシブな打撃だけではない実力を感じさせる。 奇跡とも思えるような逃げ方は、称賛に値するであろう。結局、判定でノゲ イラの勝利になったものの、ヒーリングのグランド技術のすごさを感じた、 今日のベストバウトであった。

9.×桜庭vsヴァンダレイ・シウバ○
 ムタ忍者マスクで登場する桜庭。マスクの下には赤白の2分割のお面の おまけつき。
 試合がはじまる。タックルを仕掛けるも潰される。なかなかの接戦である。 桜庭も調子がいいようである。
 ガ−ドポジションから崩れ腕を取りにいく桜庭を、強引に持ち上げてマット に振りおろす(投げる)シウバ。頭から落ちるように見えたので、ただでは 済まないのではと思ったが、桜庭は何事もなかったように試合は続く。一進 一退の攻防が続く中、ゴングが鳴る。いやがうえにも次のラウンドへの期待 が高まる。
 そして両者がリング中央へ歩み…、あれ、レフリーがシウバに何やら合図し ゴングが打ち鳴らされる。桜庭が脱臼、TKOであった。支えている腕は、 落下したときの方だ。あのときに肩から落ちたのであろう。
桜庭が涙のコメントをする。
実にもったいない試合であった。ただ、あそこで投げられたことが敗因とも 言えるので、負けは負けであろう。

2001.05.27  PRIDE14
○藤田vs高山×
 意地のぶつかり合いというか打撃戦。静かにゴツゴツと攻撃を当てていく ような試合である。しかし高山の腹のたるみが気になる。しかもUWF出身 なのに寝技ができない。で、その差が試合結果に見事に反映して、藤田の 勝利。

○ボブチャンチンvsギルバート・アイブル×
 アイブルは寝技ができない。マッチメイクをした方としては打撃戦を期待 したのだろうが、ボブは手堅く勝ちに行ってしまう。

○ヴァンダレイ・シウバvs大山
 KOCでパンチ一発で勝利を収めた柔道家大山。だがいきなりシウバと 当てるのは荷が重過ぎるだろう。そもそもどれほどの実力かも定かでないの に。まあ、桜庭に勝ってしまったシウバのマッチメイクは難しいのはわかる が…。

2001.03.25  PRIDE13
×桜庭vsヴァンダレイ・シウバ○
 打撃戦。勢いづくシウバに対し牽制の意味も込めて打撃で反撃する。至近 距離戦になり、シウバの上手さが目立つようになる。そして最近UFCで 流行の、ガブリ膝攻撃。この時点でシウバに軍配が上がることになったと 言ってもよいであろう。その後這うようにして足を狙う桜庭だが、あれは 顔面にもらわないための苦肉の策か、それとも派手にやられた顔を隠すため だったのであろうか。最後は亀状態の桜庭の頭に膝攻撃。あれ、ルール改正? と思う間にレフリーストップ。しかし島田さん、止めるの遅くないかい?
シウバの実力は本物である。再戦があるとすれば、桜庭は密着戦を仕掛ける であろう。そうでなければ勝ち目はないし、それでも簡単に密着させてくれ るか分からない。でも次回、個人的にはシウバとハイアンをやらせると面白 そうなんだけどな。
 中軽量級最強の看板を失ったのは辛いが、相手も悪かった。ヒクソンと 同じブラジリアンである。ヒクソンがもし桜庭に負ければ、ブラジル国内での 評価もがた落ちであろう。
2重の意味で対戦価値を失った今、ヒクソン戦の希望は小川のみかも知れない。
×ボブチャンチンvsマリオ・スペイシー×
 3ラウンド目、ボブがタックルを切れない。いつもと違う。下になっている 時間が長かったためか、スタミナ切れのようだ。
○安田vs佐竹×
 プロレスラ−の経歴を含めるかどうかで評価が分かれる。PRIDE上では なかったことになっているみたいなので、まあ上出来でしょう。某娘のやすだ のポジションからは脱したみたい。
しかし佐竹は「あげマン」でいいのか?



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